Google ショッピングで見つけてもらうために、「最初に」整えるべき商品情報

「何から始めればいいか」が分かれば、動き出せる

以前の記事で、Google ショッピングの仕組みと、AI時代のSEOとしての重要性をお伝えしました。

「じゃあ、具体的に何から始めればいいの?」

そう思われた方も多いのではないでしょうか。

商品情報を整えると言っても、整える項目は数多くあります。「商品名」「価格」「画像」「説明文」「カテゴリ」「属性」「在庫」……と、いきなりすべてを完璧にしようとすると、途中で挫折してしまいます。

この記事では、「最初に」整えるべき重要な項目に絞って、優先順位をつけながら解説します。すべてを完璧にすることを目指すのではなく、まずは基本となる部分から着実に整えていきましょう。

Google に伝えるべき7つの重要項目

Google ショッピングで商品を見つけてもらうには、以下の7つの項目を「正しく」 Google に伝える必要があります。

  1. 商品名(タイトル)
  2. 商品画像
  3. 価格・在庫状況
  4. 商品属性(色・サイズ・素材など)
  5. 商品説明文
  6. 配送情報・返品ポリシー
  7. レビュー・評価

これら全てを最初から完璧にする必要はありません。

しかし、最低限「1〜4」は整えておかないと、そもそも Google に商品として認識してもらえない可能性があります。

それぞれの項目について、「何を」「どう」整えればいいのか、具体例を交えて見ていきましょう。

【最優先①】商品名(タイトル):「何を売っているか」を具体的に

商品名は、Google が「この商品は何か」を理解する最も重要な情報です。

よくある失敗例

たとえば、「暖かい靴下」を販売しているとします。

あまり深く考えずに、商品名をこう登録していたりしませんか?

暖かい靴下

これでは、お客様が「メリノウール 靴下」「5本指 靴下 レディース」「厚手 ソックス グレー」といった具体的なワードで検索しても、あなたの商品は表示されません。

改善例

同じ商品でも、このように書き換えてみるとどうでしょうか。

メリノウール 暖かい靴下 5本指 厚手 [ブランド名] レディース グレー 23-25cm

何が変わったのか?

  • 素材:メリノウール
  • 形状:5本指、厚手
  • 性別:レディース
  • :グレー
  • サイズ:23-25cm

これらの情報を商品名に含めることで、お客様が「具体的に探している言葉」にヒットしやすくなります。

【図解イメージ】

なぜ属性を入れると表示されやすいのか?

Google は、お客様の検索キーワードと商品名を照合して、「最もふさわしい商品」を表示します。

たとえば、あなたが「メリノウール」の靴下を売っていたとしても、商品名にその言葉が入っていなければ、Google はそれを認識できません。

結果として、「メリノウール 靴下」と探しているお客様の画面には、あなたの商品ではなく、きちんと「メリノウール」と書いている競合他社の商品が表示されてしまいます

【重要】キーワードを詰め込めばいいわけではない

ただし、やみくもにキーワードを詰め込むのは逆効果です。

暖かい 靴下 あったか ソックス 冬 防寒 メンズ レディース ユニセックス 厚手 薄手 5本指 3本指...

こういった「キーワードスパム」のような手法は、Google から得られる評価が低くなります。

必要なのは「お客様が実際に検索する言葉」を、自然な形で商品名に組み込むことです。これは、ギターを弾くときに運指だけできても不十分で、コード進行や弦の張り方、調律といった基礎知識があって初めて良い音が出せるのと同じですね。

【最優先②】商品画像:「見た目」が購入を決める

Google ショッピングでは、商品画像が検索結果に大きく表示されます。

つまり、画像の質が、クリック率を大きく左右します。

避けるべき画像

  • 背景がごちゃごちゃしている
  • 商品が小さく写っている
  • 画質が粗い
  • 宣伝文句が入っている(「50%OFF!」「送料無料」など)

Googleは、商品そのものがはっきり見える、背景が白い(または透明)画像を推奨しています。

宣伝文句やロゴ、枠線などが入っている画像は、Google のポリシー違反となり、商品が表示されなくなる可能性があります。

理想的な画像

  • 商品が画面の75%以上90%以下を占めている
  • 背景は白(または透明)
  • 解像度は1,500×1,500ピクセル以上
  • 宣伝文句やロゴが入っていない
  • 商品全体がはっきり見える

画像の準備ができていない場合は、まずは既存の画像の中から「商品がはっきり見える写真」を選んでください。

プロのカメラマンに依頼する必要はありません。スマートフォンで撮影した写真でも、背景を白い壁や布にして、明るい場所で撮れば十分です。

商品画像に関する具体的なルールや、理想的な商品画像についてはこちらのヘルプを参照ください

【最優先③】価格・在庫状況:「今、買えるか」が重要

価格と在庫状況は、リアルタイムで正確である必要があります。

よくある問題

  • カートシステム上の価格と、Google に送っている価格が違う
  • 在庫切れの商品が「在庫あり」として表示されている
  • セール価格が反映されていない

こういった不一致があると、Google ポリシーに違反したことになり、商品が表示されなくなります。

お客様が「在庫あり」と表示された商品をクリックしたのに、実際には在庫切れだった場合、クレームに繋がります。

Google はこのような状態になることを防ぐために、ネットショップ上の表示価格と Google に送られた価格の整合性をチェックします。

対応方法

ほとんどのカートシステム(Shopify、BASE、カラーミーショップなど)では、価格と在庫状況は自動的に Google に送られます(カートサービスのオプションサービスを申し込む必要がある場合があります)。

ただし、連携設定が正しく動いているか、定期的に確認してください。

特に、セールやキャンペーンで価格を変更したとき、在庫が切れたとき、または補充されたとき、カートシステムの設定を変更したときでは必ず確認をしましょう。

【最優先④】商品属性:Google が商品を「分類」するための情報

商品属性とは、「色」「サイズ」「素材」「性別」「年齢層」といった、商品の詳細情報のことです。

なぜ属性が重要なのか?

お客様が「グレー」「Lサイズ」といった条件で絞り込んだとき、属性情報が登録されていないと、その商品は表示されにくくなります。

【図解イメージ】

たとえば、アパレルやアクセサリーの場合、以下の属性は必須となります。

  • 色(color)
  • サイズ(size)
  • 性別(gender):メンズ、レディース、ユニセックス
  • 年齢層(age_group):大人、子供

【実例】「暖かい靴下」の場合

色:グレー
サイズ:23-25cm
性別:レディース
年齢層:大人
素材:メリノウール

これらの属性を正しく登録することで、「レディース 靴下 グレー」「メリノウール ソックス」といった検索がされたときに、検索結果に商品が表示されやすくなります。

カートシステムで設定できる場合

Shopify、BASE などのカートシステムでは、商品登録画面で属性を設定できる場合があります。

まずは、お使いのカートシステムで属性を登録できるか確認してください。

ただし、カートシステムによっては

  • 設定できる属性に制限がある(色とサイズだけ、など)
  • Google が求める形式と違う形式でしか登録できない
  • 一部の情報が Google に送られない

こういった「カートの仕様上の制約」がある場合、Google Merchant Center 側で直接調整する必要があります。これには専門的な知識が必要です。

その他の重要項目:余裕ができたら整える

5〜7の項目は、「最初から完璧にする必要はない」ものですが、お客様との信頼関係や Google からの評価に大きく影響する重要な要素です。

Google からの評価を高めて、商品が表示されやすくなる状況を維持するために、余裕ができたら優先的に整えておきましょう。

⑤ 商品説明文

詳しい説明文は、商品の魅力を伝えるために重要ですが、最優先ではありません。

まずは1〜4を整えてから、余裕があれば説明文を充実させましょう。

ポイント

  • 商品の特徴や使い方を具体的に
  • 素材やサイズの詳細
  • お手入れ方法や注意事項

⑥ 配送情報・返品ポリシー:透明性が「信頼」を生む

送料や配送日数、返品ポリシーは、単なるデータではなく、お客様に対する「誠実さの証」です。

送料設定は「必須」

「送料を表示したくない」と思われるかもしれませんが、Google ショッピングにおいて正確な送料設定は必須です。

なぜ送料が重要なのか

  • お客様は「総額いくらか」を知りたい
  • 送料が不明だと、クリックしても購入せずに離脱する
  • 正確な送料を表示することで、購入意欲の高い層だけを集められる

返品ポリシーの明示

万が一の際の対応を明確にしておくことで、Google からも「信頼できるショップ」として評価されやすくなります。

設定の注意点:二重管理の必要性

送料や配送日数の情報は、ネットショップ上で表示するだけでなく、Google Merchant Center 側でも設定が必要です。

この二重管理が、情報の不一致を生む原因になりやすく、専門家による定期的なチェックが推奨される理由の一つです。

よくある不一致の例

  • ショップでは「送料無料」と表示しているのに、Google Merchant Center の設定では「600円」になっている
  • 配送日数が更新されていない
  • 地域別送料の設定が反映されていない

※地域別送料や重量制など、複雑な送料体系の場合は、より専門的な設定が必要になります

⑦ レビュー・評価:Googleに「ひいき」されるための資産

Google は、ショップや商品に対する「第三者の評価」を非常に重視しています。

表示順位への影響

第三者によるレビューがある商品は、Google からも「信頼性が高い」と判断され、検索結果に優先的に表示される傾向があります。

同じような商品が並んでいる場合、レビューの有無や評価の高さが、表示順位を左右する重要な要素になります。

「早ければ早いほど有利」

信頼は一朝一夕には築けません。

レビューの収集には時間がかかるため、早く始めれば始めるほど、後から参入してくる競合に対して圧倒的な優位性を保てます

今日始めたレビュー収集が、1年後、2年後の競争力に繋がるのです。

Google カスタマー レビューの活用

Google Merchant Center を利用していれば、「Google カスタマー レビュー」というアドオン機能を活用できます。

これは Google が公式に提供している無料のツールで、購入後のお客様から直接評価を集めることができる強力な武器です。

Google カスタマー レビューの特徴
  • Google Merchant Center のアドオン(追加機能)
  • 無料で利用できる
  • 購入後のお客様に Google から直接レビュー依頼が届く
  • 集まったレビューは自動的にGoogleショッピングに反映される

ただし、導入には購入完了ページ(サンクスページ)にコードを埋め込むなど、技術的な実装が必要です。

その他のレビューサービス

より本格的にレビューを運用する場合、専用の収集サービス(レビューを Google に届けてくれる専用ツール、レビューアグリゲーターと呼ばれます)の選定が必要になることもあります。

主なレビューアグリゲーター
  • Yotpo
  • Trustpilot
  • Judge.me
  • その他、カートシステムに連携できるレビューサービス

ただし、すべてのレビューサービスが Google のルールに対応しているわけではありません。集めたレビューを Google に正しく送信するには、技術的な連携設定が必要です。

「1つ直す」と「全部を維持する」の間にある、大きな壁

ここまで読んで、「自分でもできそうだ」と思われた方もいるかもしれません。

実際、1つや2つの商品なら、自分で修正することは十分可能です。

しかし、考えてみてください:

「量」の壁

  • あなたのショップには、何商品ありますか?
  • 全商品の商品名を、1つずつ見直す時間はありますか?
  • 商品属性を、1つずつ登録する時間はありますか?

100商品あるショップなら、1商品5分としても、500分(8時間以上)かかります。

そして、これは「最初の1回」だけではありません。新商品が入るたび、在庫が変わるたび、トレンドが変わるたび、同じ作業を繰り返すことになります。

「メンテナンス」の壁

さらに、一度設定して終わりではありません。

  • 在庫が切れたら、即座に「在庫なし」に更新
  • 新商品が入ったら、同じように属性を設定
  • セール価格に変更したら、価格を更新
  • Google のルールが変わったら、対応が必要

つまり、Google ショッピングは「設定」ではなく「運用」なのです。

本業(商品仕入れ、接客、発送)で忙しい中、この作業を継続できるでしょうか?


もし「自分では厳しいかも……」と感じたら、一度専門家に相談してみることをお勧めします。

まとめ:「最初に」整えるべきは4つ

Google ショッピングで商品を見つけてもらうために、最初に整えるべきは以下の4つです。

  1. 商品名:具体的な属性(素材、形状、色、サイズ、性別)を含める
  2. 商品画像:商品がはっきり見える、背景が白い画像
  3. 価格・在庫状況:リアルタイムで正確な情報
  4. 商品属性:色、サイズ、性別など

これら4つを整えるだけでも、Google に商品を認識してもらえる可能性が大きく高まります。

ただし、これは単なる「データ入力作業」ではありません。

たとえば、こんな判断が必要になります。

  • お客様は「メリノウール」と検索するのか?それとも「ウール」?
  • 商品名の最初に置くべきは「素材」?「形状」?「ブランド名」?
  • 「暖かい」「あったか」「防寒」、どの言葉が一番検索されている?
  • 今年のトレンドは「冷え取り」?「ギフト用」?「厚手」?

こういった「お客様が実際にスマホで検索している言葉」を正確に予測し、商品名に反映させていく作業が必要です。

1つの商品ならできても、100商品、1,000商品となると……これが現実ですね。

「自分のショップの商品、きちんと整えられているか不安……」

そう思われた方は、まずは現状を確認してみてください。

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